新しくも懐かしいCRF250Lモタードカスタム

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ストリートをモタードでカッコよく乗ろう


先日名古屋と東京のモーターサイクルショーで展示されていたカスタム車両のCRF250L・STREET MOTARDです。
名前の通り、ストリートで映えるモタードカスタムとして制作されました。
イメージしたのは、2000年代に一大ブームとなったモタードカスタム。
それに現代のセンスも取り込んで組み上げたのがこの車両ですね。
合言葉は「MOTORIDER FORCE」
4/21現在、瀬戸店に飾ってありますので、是非現車をご覧頂ければと思います。



グレーの外装が中々に渋いですね。それに合わせてデザインされたデカールがとてもマッチしています。
単にレーシーというわけではなく、オシャレ感を重視しています。ストリートモタードですからね。

それでは各部を細かく見ていきましょう。

ハンドル周り

まずはお約束のハンドガード。モタードにはクローズドエンドのアルミハンドガードがマストですね。
ZETAのアドベンチャーアーマーハンドガードのCRF250L用をベースに、
バーエンドスライダーやサイドバンパーを装着して、不意の転倒でもガード本体に傷は入りにくくなっています。


グリップはSCOTTのデュースというモデル。
バーエンドの鍔が無く、とても握りやすくなっているグリップです。
SCOTTってゴーグルのイメージが強いと思いますが、グリップも作ってるんですね。
なぜかゴーグルブランドってグリップも作ってることが多くて、オークリーは元々グリップから始まってますし、
SMITHもグリップのラインナップがありました。なぁぜなぁぜ?


レバーはお約束のPIVOTパーチ。
レバーアーム部分をリプレース用パーツのレッドに差し替えて、通常品よりオシャレにしています。
少し費用は掛かりますが、このカスタムは結構人気なんですよ。
と、まぁ見た目にもカッコ良くなるのですが、パーチのは純正レバーに比べガタが少なく
操作性が非常に良いのが一番のセールスポイントでしょうか。
その他、レバー比の調整も出来るので軽くしたりキレを良くしたりも可能だったり
更にはレバーの角度調整が出来たりと機能が盛りだくさん。
ちょっとレース寄りの機能としては、大きなダイアルで走行中でもクラッチの遊び調整を素早く行えます。
一応、ストリートで言えば炎天下の渋滞などで便利かも。

アクセル側もZETAパーツをてんこ盛りに装備しています。
ブレーキマスターを固定しているローテティングバークランプが最近リニューアルされ、
より軽量に、カッコ良くなりました。さり気ない変化なのですが、わかるでしょうか?

ハンドル周りをライダー視点で見るとこんな感じ。
ハンドルバーはZETAコンプリートバーのSPORTSを選択しました。CRF250L専用品なのでボルトオンで取り付け可能です。
絞りを抑えたストレート形状のハンドルなので、自然とドアノブ握りの肘を張ったフォームになります。
モトクロスでもモタードでも、このポジションが攻めの姿勢ですね。


ステムナットやハンドルスタビライザーなど、細かなところにも適合するパーツは全て装着しています。
そしてこれもさり気ないところではあるのですが、ボルトがちょこちょこチタンボルトに変わってます。
純正ボルトに比べ削り出し特有のエッジの立った形状で、特別感が出ます。勿論軽量化にもなるので、高価ですが満足度の高いポイントです。


フロントウインカーはDRCのウインカーホルダーで純正ウインカーを外した穴を塞ぎ、
そこに開発中のZETA小型ウインカーを装着しました。
小振りですが十分な光量があります。保安部品は安全性をスポイルしない範囲でコンパクトにしたいですね。

フロントの足周り

ハンドル周りを見たところで、そのまま下に移動して足周りを見てみましょう。
まずはフロントフォークですが、カシマコート処理がされています。
これは、株式会社ミヤキさんの技術で潤滑アルマイトとも呼ばれる名前の通り、
アルミパーツに行うアルマイト処理の中でも潤滑性を持ったものになります。
モリブデンが表面から分泌されるような構造になっているので、摺動面の動きが格段に良くなるんですね。


フォークキャップはZETAに交換。
内圧を開放するエアバルブが装着されます。
減衰力のアジャスタ機能などは無いのですが(そもそもCRFにその機能が無い)
いつもライダーの目に入るポイントなので、結構変えたくなるポイントですね。


フロントホイールはもちろんZ-WHEELのAR1ホイールキットへ感想。
モタードを名乗るなら17インチ化は必須ですね。
タイヤはDUNLOPのα-14です。モデル末期ですがスポーツ走行の好むライダーからは評判の良いタイヤでした。


DF-CRAFTのカスタムペイントとして、スポークとリムをパウダーコートによって塗装しています。
黒くなったスポークは見た目が締まってイイ感じですね。
通常版のステンレスの鈍い輝きも素敵なので、どっちが良いかと言えば悩むところです。


その他、フォークガードボルトやチタンボルトが細かく装着されています。
キャリパーはガンコートによる塗装ですね。

エンジン周り

エンジン周りも見てみましょう。独特の質感なクランクケースカバーが目立ちますが、これもDF-CRAFTによる
パウダーコートの塗装で、リンクルブラックというカラー名になっています。

ブラックアウトされたケースカバーに赤いアルマイトパーツが映えますね。


そして、エンジンから少し視線をズラすとZETAから発売予定のフォグランプが見えます。
ハンドルに装着されたスイッチでON/OFFと発光色の切り替えが可能です。
コンパクトで光量も十分と、発売が待ち望まれる商品なのですが、昨年のモーターサイクルショーでも展示されていたパーツなのです。
そろそろ~?・・・と言いたいところですが、もう少し時間が掛かるようです。

フットペグは最近発売開始になったアドベンチャーフットペグ。
今までありそうで無かった、ゴムの座面が取り付けられるフットペグです。
前後位置の調整やゴムの座面と鋭いキザキザのクリートを切り替えて使用できるので、
お気に入りの靴を傷めたくない方も、グリップ力優先の方もどちらも満足頂ける仕様です。
CRFは純性でもワイドペグと言って良い大きさなのですが、更にワイドになっているのでより安定感が増しますね。

車体後部

後ろの方も見て見ましょう。

まずはリヤマスターシリンダーのカバーにバンジョーボルトなど。
キャリパーボルト含めチタンボルトへ変更されています。


リンクはZETAのアジャスタブルリンクを装着。
可変式のリンクで車高を自在に調整できるスグレモノです。
今回は車高をアップさせる方向へセッティング。
リヤ上がりになることでクイックなハンドリングを狙います。


スイングアームの先端は錆で固着しやすいチェーンアジャスター部をチタンボルト/ナットへ変更。
モタードならさほど固着はしないと思うのですが、オフロードでは良く錆びて固着するポイントです。
チタンならその心配はありませんね。

更にアクスルブロックとアルミアクスルナットを装着しています。
アクスルブロックは前後の向きが自由に選べます。微妙なホイールベースの調整に役立つので便利ですね。

スプロケット側も見て見ましょう。
リヤスプロケットはXAMのプレミアムスプロケット。カシマコート仕上げで
シックな見た目と潤滑性に優れています。歯数は38。
これがメーターの表示誤差を最小限に抑えるセッティングなのですが、
より加速感を楽しみたいなら43とか44くらいに上げちゃっても良いと思います。
スイングアーム上にはヒールガード、下にはチェーンガイドを装着。どちらももちろんZETAです。


新型のテールランプ。LINEテールという完全新規のデザインです。
近未来感あって凄く良いデザインしていると思います。
この黒いガード部分は着脱も出来ます。

発売開始をお楽しみに。


ウインカーはフロント同様開発中のZETAのもの。
コンパクトで軽量なので、オフロードバイクにピッタリだと思います。
オフロード仕様に付けても小振りでぶつけにくいので良いのではないでしょうか。


ナンバープレートホルダーはZETAの強化樹脂タイプを使用。
従来のアルミナンバープレートホルダーより軽量で曲がりに強い特性があります。
ただ、熱には弱いので排気ガスが直接当たる場合にはアルミタイプのホルダーの方が良いですね。


リアフェンダー横にはZETAのグラブバーを装着しました。
片側ずつの販売で、左右兼用なので右だけ・左だけに装着するのもアリです。
取り回しやタンデムが楽になって良いですね。

ストリートで映えるモタードカスタム

今回のカスタムはレーシーさを追求しつつも、ストリートで映えるということを意識して製作されています。
デカールはその最たる部分で、外注のデザイナーさんに依頼して作って頂いたのですが、非常にコンセプトにマッチしたものになっています。
オフロードバイクのホイールを17インチに換装すればモタードにはなります。そこからどう個人のスタイルを出していくか?
皆さまの参考にして頂ければ幸いです。

このバイクに取り付けされているパーツ各種は
ダートバイクプラス各店はもちろん、オンラインストアでもお求めいただけます。
オンラインストアではパーツ一覧がリスト化されているので便利ですよ。
https://www.dirtbikeplus.jp/custom_model/CRF250L_STREET_MOTARD


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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