DUNLOP・GEMOMAX MX34とは


MX34?



USダンロップ公式サイトでモトクロスタイヤの新作・MX34が発表され、
SNSなどで話題になっています。
名前の通り、ソフト路面用のMX33の後継モデルであり、進化系と見て間違いないでしょう。
5年振りのフルモデルチェンジであり、最も選ばれることの多いソフト路面用タイヤなので、
誰もが気になるところだと思います。

こちらがフロントタイヤ。
随分変わったなぁ~というのが第一印象。
パッと見ではMX33の後継とはわからないレベルの違いです。
ちょっとミシュランやピレリにありそうな配列です(なんとなくわかります?)

こちらはリヤタイヤ。
サイドブロックのV字模様が目新しい印象。
こちらもMX33とは完全に別物です。MX33は中心に1つのブロックが配置されていましたが、
MX34では2個並んだようなブロックが配置されています。


こちらが現在販売されているMX33。
純正で採用されることも多い、モトクロッサーのスタンダードなタイヤと言っていいでしょう。
当店でも最も本数の出ているモトクロスタイヤです。

いつ発売?

さて、このMX34ですが海外で発表になっているので
日本国内での発表や発売開始はいつなのか?早速メーカーに聞いてみました。

しかし答えは全く未定とのことです。
アメリカで発表してはいるが、日本への導入はまだ未定だそうです。

しかし、ダンロップの新商品はいつも突然です。
急に「本日より出荷開始」というアナウンスが出るのがいつものパターンなので、
発売は明日かもしれませんし、数ヶ月先かもしれません。
それがいつなのかはダンロップの営業マンすらわからない秘密なのです。

なにが進化したのか

PCBT


ダンロップUS公式サイトには3つのポイントが記述されています。
一つ目はPCBTという言葉。プログレッシブコーナーリングブロックテクノロジーの略だそうです。
意味合いとしては、

スピードに応じて積極的にサイドブロックが変形してグリップを稼ぐ

って感じでしょうか?図を見ると変形度合いがMX34の方が大きく見えます。
コーナーリング性能のアップを伝える記述であることは間違いないですね。

ブロックパターンの改良


ブロック間を10%広くして、排泥性が向上したとあります。
これはシンプルでわかりやすいですね。
しかし、ブロック間を広くすると、排泥性が上がり泥詰まりが起きにくくなる半面、
一個辺りのブロック面積が小さくなるので、
ミディアム~ハード路面でのグリップ低下やブロックの千切れが起きやすくなります。

当然、その辺りはネガが出ないように設計されているので心配ないでしょう。

全体的な性能の向上


グラフの通り、ほぼ全てのステータスで性能が向上しているとあります。
唯一、耐久性はそのままというところですが、元々耐久性は良いタイヤだったので十分です。

と、いうのも現行のMX33は耐久性重視と言われています。
MX33の前身である、MX3Sがブロック千切れが多発していたため、
それを改良する形で登場したのがMX33なのでした。
しかし、ブロックの千切れという問題はあれど、MX3Sの方が
走りの性能自体は良かったという声もあり、
評価に関しては意見の分かれるタイヤでもあるのです。

それがこのグラフ通りの性能ならば、MX33の耐久性を維持したまま
より高い性能が得られるということで期待が高まります。

続報を待つ

そんなわけで、今わかっていることはこのくらいです。
海外のモトクロス系メディアでも記事が上がっていますが、インプレなどはまだまだこれからのようです。
国内に導入された際にはすぐに在庫する予定です。

入ってくるのが楽しみですね。


関連記事