本当に必要？ブロックソール

ID: 55453

2025年6月22日

オフロードブーツ選びでは価格はもちろん、色々な機能を比較して購入されると思いますが、
モトクロス一筋の方を除いて、皆様ソールの種類で悩まれることが多いかと思います。

左がフラットソール。右がブロックソールです。
普通のソールと言うと通常フラットソールを指します。

画像のDFGのブーツをはじめ、各社入門～中級グレードのブーツにはフラットソールとブロックソールの
ラインナップが設定されていることが多いです。
ここでどちらを選ぶか・・・となるわけですが、店頭でお客さまから良く聞くお話は以下のような感じです。

●林道行くからブロックソールがいいんだよね

●初心者だからブロックソールがオススメって聞いた

●エンデューロに出たいからブロックソールが押せるって聞いて

●スタバでギャルがブロックソール激アツって言ってた

●寂聴さんがブロックソールで救われるって

・・・こんなお話が多いかなと。
下二つを除いて間違ってはいません。
間違ってはいないのですが、そのまんま「そうです」と肯定するには
ちょっと乱暴かもしれません。

ここで改めてそれぞれのソールの特性を再確認してみましょう。

フラットソール

フレックスブーツ2.0

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普通のソールであるフラットソールです。
名前の通り比較的平坦な・ツルッとした模様ですね。
申し訳程度に彫られている溝は最低限の滑り止めですね。
フラットソールと言えどつんつるてんではありません。

このソールのメリットはステップや路面への引っかかりがなく
思い通りのポジション(乗車姿勢や乗車位置)が取れ、コーナーで足を付いても路面に足を取られることが無いという点です。

通常、オフロードバイクのステップは沢山のトゲが付いた、ブーツのソールに刺してグリップするようになっています。
縦横無尽に暴れるバイクから足が外れないようにグリップさせる必要があるためですね。
しかし、ブロックソールの場合、足を動かそうとするとこのトゲとソールのブロックに引っかかりが生じます。

ブロックソールでステップに足を載せるとこんな感じになります。
引っかかりそうに見えますよね・・・そうです、引っかかるんですよ。

走行中、足を載せる位置というのは走行中にも頻繁に変える必要があります。
前乗り・後ろ乗り・ジャンプ・コーナーリングにシフト&ブレーキ操作など、
ライダーは無意識のうちに足を踏み替えるという動作を頻繁に行っているのです。
その動きはダンスさながらのステップワーク。

こうした動きをスムーズに行うためには、ソールはフラットな方が引っかかりがなくて良いんですね。

つまり、フラットソールというのはバイクに乗っているうちは
足元の動作がスムーズに行えるように配慮されたソールであるということです。
そう、乗っているうちは・・・

ブロックソール

フレックスブーツ2.0 オフロードブラック/ホワイト

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ブロックソールのメリットは・・・皆さんご存じですね。
柔らかい砂地やぬかるみにおいても滑りにくく、しっかり足元がグリップするところです。
路面状況が悪ければ悪い程その恩恵は大きくなります。

当然、ぬかるみが酷かったりすればバイクがスタックしたり、
転倒するリスクも高まるので、そうした際にバイクを引き上げたり
押し上げたりする際に、自分の足元がしっかり支えられるというのは大きなメリットです。

画像で言えば、柔らかめの土質に斜度のある坂道なので、
ここで足元がツルツル滑っていては思うように押し上げることはできません。
このライダーは大阪店のジョーヘイ君。
彼は少しだけ筋肉があるのでこのまま押してクリアできそうですね。

この画像も中々に大変です。ライダーは瀬戸店イチコさん。
フカフカの路面でバイクが谷側に倒れているという結構辛い状況です。
本当はバイクを一気にひっくり返したいところですが、
デッドリフト120kgくらいはこなさいと厳しいでしょう。
彼女も少し筋肉がありますが難しいかな。

こんな状況もやはりブロックソールが無いと厳しそうです。