ブーツが出ました
ダートフリークのオリジナルブランド・DFG(DIRTFREAK GEAR)のオフロードブーツが出ました。
FLEXブーツと申します。
価格は税込みで27,500円。とてもお求めやすい価格設定です。
後ほど詳しく解説しますが、入門用ブーツとして押さえるべきポイントはしっかり押さえつつ
価格も抑えるという(上手いこと言いました)とても具合の良いブーツでございます。
昨今のオフロードギアは高くて辛い
これ、あまり言いたくなかったのですが言っちゃいます。
高いですよね、最近のヘルメットやブーツ、ウェアにプロテクター。
オフロードに限ったことではありませんし、車両も高額になっています。
2012年に45万円だったCRF250Lは2023年モデルで62万円になりました。
ニュースでも散々取沙汰されていますが、近年の円安に原材料高騰による物価高は
趣味に掛けるお金も圧迫しています。
オフロードバイクはオートバイというカテゴリでは
比較的リーズナブルに遊べる分野だと思うのですが、それでも高いものは高いのです。
こちらは厚生労働省のHPから引用した日本における平均賃金の推移です。
おおよそ30年間横ばいなのがわかりますね。
その間、ハンバーガー60円に代表されるデフレ・現在騒がれているインフレなど、
様々な変化がありましたが、賃金が大きく変化していない以上、
オフロードギアの値上がりはダイレクトに趣味の予算を圧迫します。
10万円で揃えたいな
10年ほど前はオフロードバイクで遊ぶ入門セットは10万円程度で概ね揃いました。
10万円の内訳はおおよそこんな感じです↓
ヘルメット 30,000円
ゴーグル 5,000円
MXジャージ&パンツ 20,000円
エルボー&ニーシンガード 6,000円
胸部プロテクター 15,000円
ブーツ 30,000円
_____________________________
合計106,000円
こんな感じです。
これがセールや会員値引き等で10万切れるかな?どうかな?というのが相場でした。
しかし、今は13万円程度は掛かります。やはり価格の上昇は否めないですね。
今どきのオフロードギアは、入門用でも凄く品質は良いだけに複雑なところです・・・
ダートフリークが立ち上がる
価格の上昇はどうしてもオフロードバイクで遊ぶ敷居を高くしてしまいます。
それは困る、もっと沢山の方にオフロードバイクで遊ぶ楽しさを知って貰いたい、
一緒に遊びましょう、ということで、我々は立ち上がりました。
ダートフリークのライダーギアブランドであるDFGで一式揃えようじゃないかと。
プライベートブランドであれば価格も抑えられるはずだと。
オフロードブーツの発売はその第一歩なのです。
いずれはオールDFGを
4月に開催された名古屋モーターサイクルショーでは
ウェアやグローブを身に着けたマネキンが立っていました。
マネキンのウェアはまだ開発中のサンプルですが、
いずれはヘルメットを含めた全てをDFGで供給出来たらいいなと考えております。
手に取りやすい価格で、確かな機能と品質を。林道からレースまで幅広く使えるものを。
ハイエンドもやりたい
(OFF1.JPより)
馬場大貴選手や亮太選手がJNCCで着用しているDFGウェアは、
マネキンが着用しているものより通気性・ストレッチ性能重視のプロトタイプ。
FOXのジャージで言えば、FLEXAIRに相当するモデルですね。
まずは入門用グレードを先行して開発していますが、いずれはこうしたハイエンドモデルも視野に入れています。
ブーツの機能解説
外観を見てみよう
凄まじい前置きの長さですが、本題のブーツの仕様や機能の解説に移りましょう。
上記の通り、価格を抑えたコストパフォーマンス重視の入門用ブーツがこのFLEXブーツです。
シルエットは比較的スリム。
ちょっとゆとりのあるカーゴパンツなどであれば
ブーツアウトでの着用も大丈夫そうです。
足首はピボット構造などの凝ったギミックはありませんが、
履いた感じは良いバランスしているなと思いました。
入門用なので操作性や動きやすさ重視に振っていますが、クタクタというわけでもありません。
程よい防御力は担保されています。
足首の剛性を決める左右に縫い付けられた樹脂製のプロテクター。
この厚みが比較的薄くて柔らかく、操作性と防御力のバランスを取っています。
オフロードバイクはアンクルグリップが大事、ということで
足首内側は凸凹を抑えたフラットな形状。
バイクのフレームやボルトへの引っ掛かりを最小限に抑えてくれます。
バックルとストラップは樹脂製。
最近トレンドのFOXやアルパインスターズにも似た形状です。
ストラップの長さは十分。ニーブレースとの併用は勿論、
ふくらはぎ太めな方でも収まるんじゃないかな?
画像はダープラサポートライダーのサカオニbotさんからの引用ですが、
MXパンツの中にニーブレースを装着して着用するとこんな感じです。
まだふくらはぎには余裕があるサイズ感ですね。
ソール形状は通常のFLEXブーツはフラットな形状。
ステップや路面との引っ掛かりを抑えたライディング性能重視です。
FLEXオフロードブーツではブロックソール仕様になっています。
独特な形状のブロックソールで、悪路でバイクを押し引きしたり、
バイクから降りて歩く機会の多いライダーにおススメ。
重さはどうかしら
重量も測ってみましょう。エントリーモデルだから軽いと嬉しいな。
一番良く出るサイズである27.0cm付近で計測してみます。
なんで付近かと言うと、メーカーによって27.0cmの設定が無いからです・・・
DFG FLEX OFFROADブーツ 27.0cm
1.4kg
alpinestars TECH3ブーツ 27.5cm
1.4kg
150gほどFOXが重い数字が出ましたが、
各社それほど大きな違いはありませんでした。
参考までに、ハイエンドモデルであるFOXのinstinctも測ってみました。
おおよそ2kg。防御力を高め、ピボット構造などのギミックを取り入れると各社このくらいの重さになりますね。
着用感はどうでしょう
ここまでイイ感じの評価ですが、履き心地が悪かったり
足に合わなければ意味が無い、ということで履き心地についてです。
これは主観と言いますか、スタッフ数名で履いてみた感じなのですが・・・
ちょっと小さめかも?
普段アディダスのスニーカーでもFOXのinstinctブーツでも27.5cm。
alpinestarsのTECH7では29.0cmを履く寺尾の場合、29.0cmがジャストサイズでした。
どちらかと言えばalpinestars寄りの足型かもしれませんね。
サイズさえ合わせればしっかりホールドされていてイイ感じですよ。
試着の出来る方は試してみた方が良いですね。
ダープラ瀬戸店はもちろんですが、オンラインストアではサイズ交換を承っていますので
その辺りはご心配なく。
入門用オフロードブーツにちょうど良い
そんなわけで、DFGが送る入門用オフロードブーツ・FLEXブーツのご紹介でした。
価格・防御力・軽さ・フィット感・どれも悪くなくバランスの取れたブーツだと思います。
極端に柔らかいブーツだとジャンプは無理・ハイスピードには耐えられないなどの制約が生まれますし、
防御力高めに振り過ぎたブーツだと、入門用には固すぎたり重過ぎたりしてしまいます。
しかし、このFLEXブーツであれば、汎用性が高いので(幅広く使える)
とりあえずこれ買っておけばOK~という性能を持っています。
これからブーツを買おうかとご検討中の方にはとても良いブーツだと思います。
5月19日販売開始です。ご期待ください。