シールド付きオフロードヘルメットを比較してみよう

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オンロードもオフロードも走りたい


オフロード用ヘルメットは大きく二つのジャンルに分けられます。
一つはゴーグルの着用が前提のオフロードヘルメット。便宜上ゴーグルヘルメットと呼称します。
もう一つはゴーグル無しでも走行可能なシールド付きオフロードヘルメット。


基本的にゴーグルヘルメットはオフロード向き。
シールド付きはオンロードでも快適だけど、オフロードでも使えるという扱いです。
オフロードのみの仕様に絞って言えば、シールド関係のギミックは不要ですし、
インカムなどの便利装備に対応する必要も無いですからね。
ゴーグルヘルメットの場合、用途を絞ってある程度割り切った設計が可能です。

画像のSHOEI・VFX-WRの場合、
ベンチレーションは開閉機能を排除して常時全開。(冬は寒い)
インカムを付けるスペースは一切ありません。・・・割り切ってますね。


一方シールド付きヘルメットはオン/オフどちらにも対応出来る汎用性が求められます。
両方で100点は取れないので、どちらを優先するか?
どの落としどころに設定するか?メーカー各社の個性が出るところです。

と、いうわけで今回の記事ではシールド付きオフロードヘルメットをいくつか
ピックアップして、それぞれの特徴やポイントを
筆者寺尾の主観をゴリゴリに交えながらご紹介していきます。

SHOEI・HORNET ADV


税込定価:67,100円(ソリッドカラー)
Lサイズ平均重量:1,520g(当店計測)

SHOEIのシールド付きオフロードヘルメット・HORNET ADVです。
前述のVFX-WRはオフロードに振り切った設計でしたが、
こちらはオンロードを強く意識したモデルになっています。
個人的見解ですが、オン8:オフ2くらいの比率でしょうか。

バイザーは短く詰められ、スリットから空気を通す設計。
チンガード(口元)はスッキリとしたデザインでスリットは小さめ。
オンロードヘルメットに近い形状です。


全体的なシルエットも丸みを帯びた形状です。


内装は上質なフィット感ですが、涼しさに比重を置いたVFX-WRに比べると
しっとりとした肌触りになっています。この辺りもオンロードっぽい作りですね。
総評としてはオンロード寄りなだけあって、高速走行は非常に快適な一方、
本格的なオフロード走行には向かない印象です。

ARAI・TOUR-CROSS V

税込定価:71,500円(ソリッドカラー)
Lサイズ平均重量:1,620g(当店計測)

2023年に登場した世代としてはかなり新しい部類になるARAIのシールド付きヘルメットです。
TOUR-CROSSシリーズは前モデルである3と2では大きくデザインは変わらずでしたが
このTOUR-CROSS Vではガラっと変わったデザインになりました。
10年ぶりのモデルチェンジなので全てが大きく進化しています。


空気抵抗を減らしつつも長さを確保したバイザーはオフロードでもしっかり機能します。
このバイザーとシールドは着脱がとっても簡単で、慣れれば
オンロード仕様とオフロード仕様への切り替えが30秒かからず完了します。(慣れればね)


蒸れにくい速乾性に優れた内装とベンチレーションで(ARAIロゴがベンチなのが面白い)
非常に涼しく着用出来るヘルメットです。
数字で表すのが難しいベンチレーションの効きですが、体感ではNo.1だと思います。

また、世代の新しいヘルメットなだけあって
被り心地がもの凄く良いですね。オフロードモデルのV-CROSS4(2014年発売・現行品)と比べても
10年の差は伊達じゃないなと思わせられるモノがあります。

こちらはオン6:オフ4くらいの比率でしょうか。
高速走行ではSHOEIのHORNETに若干譲るものの、
オフロードでも十分使えるという懐の深さが光るヘルメットというところですね。

DAYTONA・DN-008OF ADV

税込定価:25,300円
Lサイズ平均重量:1,700g(当店計測)

デイトナのオフロードヘルメットとしては二世代目になるDN-008OFです。
名前が型番みたいで覚えにくいので何か名前を付けて欲しいところ・・・


このヘルメット・コスパは間違いなくNo.1と言えるでしょう。
デザインはヨーロッパ系の口元が尖ったデザインで新鮮味があります。


レバー操作でインナーバイザーが出て来るギミック付き。
近年のトレンドですね。インカムにも対応するスピーカーホールも装備していますし、
シールドの曇り止め対策にピンロックシートも付属しているので
税込定価25,300円という低価格ながら快適装備が揃った製品になっています。

 
内装の作りも標準的で被った感触にチープ感はありません。
ちゃんとしたシールド付きヘルメットがこの価格は良いですね。
後述のWINSと装備的には同等なのに、6,000円近く安いのは凄い・・・。
オン/オフの比率は7:3と推定します。

WINS・X-ROAD3

税込定価:31,900円(ソリッドカラー)
Lサイズ平均重量:1,740g(当店計測)

マイナーチェンジを繰り返しながら、気づけば10年以上になる定番のモデル・X-ROADです。
WINSさんというメーカーは目の付け所が非常に鋭く、10年前に低価格でインナーバイザー・インカム対応に加え
ピンロックシールド(では無いのですがFOGWINという近しいモノ)を装備して
初代X-ROADをリリースしたというのは業界的に結構激震でした。


帽体の形状としては結構オフロード寄りな印象です。
口元は結構張り出していますし、バイザーも短いというわけではないですね。
シールド付きヘルメットと言えばシールドを取り外してゴーグルスタイルでも使える・・・というのがウリですが
その中でもこのX-ROADはオフロードでの使い勝手が良いですね。
オン/オフ比率は6:4くらいかな?と思います。


内装は厚みがあって柔らかな被り心地で快適です。
顎紐は一般的なDリング式では無くワンタッチバックル方式。
ツーリングユースならこれが便利ですね。

HJC・i80


税込定価:36,850円(ソリッドカラー)
Lサイズ平均重量:1,800g(当店計測)

50年の歴史を持つという老舗ブランド・HJCのシールド付きヘルメット・・・
なのですが、このモデルはシールド付きシステムオフロードヘルメットです。
オフロードタイプでシステムヘルメットというのは唯一ではないでしょうか。


このようにガバっとチンガードを跳ね上げてジェットヘルメットのような状態になります。
炎天下の信号待ちなどで効果絶大です。
ヘルメットを脱ぐほどでもない、ちょっとした停車時にも便利ですね。
この跳ね上げた状態でロックすることも可能なので、低速走行ならこのまま走ることも可能です。


更にインナーバイザーも装備しています。
至れり尽くせりとはこのことですね。


内装は普通と言えば普通なのですが、
形状的に日本人との相性がとても良いです。
海外ブランドだからサイズを上げる・・・という必要は無さげ(個人差もあるので一応)

帽体サイズが3サイズに分かれているのもポイントです。
通常低価格なヘルメットは帽体サイズを2か1種に絞ってコストを抑えるものですが、
そうするとどうしてもサイズの最適化という面では弱くなります。
HJCは自社工場を持つ老舗ブランドの強みか、ちゃんと3サイズで分けてくれています。

唯一気になる点は、数字上の重量でしょうか。
ギミックの都合上、メーカー公称重量はLサイズで1,821gとされています。
実測でもほぼ1,800gなので軽いとは言えませんがバランスが良いのか?
被ってしまえばさほど重いとは感じないのは意外でした。

こちらはギミック満載ということもあり
オン8:オフ2の比率でしょうか。

まとめ

というわけで各社のヘルメットの特徴を見てきましたが、
それぞれ個性が出ていて面白いところですね。
ここまでの内容をまとめてみると・・・

オフロードでも十分使えそうかなと感じたのは

ARAIのTOUR-CROSSとWINSのX-ROAD。
バイザーの長さや形状、口元のスペースなどがオフロードでの快適さを確保しています。

オンロードに主体を置いているのは

SHOEIのHORNET、
次いでHJCのi80とDAYTONAのDN-008OF。
特にSHOEIは高速走行に強いですね。

被り心地で優れているのは

ARAIのTOUR-CROSSと
SHOEIのHORNET。
流石に日本メーカーであることと価格が反映されるところですね。

機能性で優れているのは

HJCのi80。
ここは唯一のシステムヘルメットというところがポイントです。

コスパに優れるのは

DAYTONAのDN-008OF。
次いでWINSのX-ROAD。
カタログ上での機能はほぼ同等ですが、価格差をどう見るか?
被った際の相性がどうか?が判断のポイントですね。

ハズレは無いので安心して選べる市場

今回ご紹介したヘルメットはどれも信頼のおけるメーカーの製品で、
総じてちゃんとしています。
被って露骨なチープ感を感じることもありませんし、
ハズレというものはありませんでした。(あっても困りますが)
各社の特徴を吟味して自分に合ったヘルメット選びの参考になれば幸いです。

おわり


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