発端

以前パーツ代予算35万円のカスタム費用で結構満足出来るCRF250Lを作成しました。
安心してオフロードに突入出来て遊べて、ここからオフロードに特化させても
オンロードツーリングに振っても良しの基本仕様と言った構成です。
2台とも仲間内でCRFを買ったというオーナー様達からのオーダーなのですが、
今回は「パーツ代予算75万円に倍増して最強のCRFを作ってちょ。これまでと違う内容が良いな」
という更にボリュームを増したオーダーです。
75万・・・倍増どころか車両価格を超えています。
ま、この75万円というのは定価ベースなので、実質価格は結構お安くなるのですが
それでも大ボリュームなのは間違いありません。
内容を変えてというオーダーと実質無制限のような予算なので
思いっきりオフロードで楽しく遊べる仕様として提案させて頂きました。
オーナー様の了承も頂いたところで仕上がったバイクがこちら
デモ車に迫るパーツ予算75万のCRF

これが車両価格65万+パーツ価格75万の140万仕様のCRF250Lです。
パーツ代は定価で換算しているので実際にはある程度の割引が入っていますし、
工賃もここに加算されますが、これだけのボリュームがあるとそこそこお値引きも可能です。
ざっくり140万前後でこの仕様は作れますよ、という感じに捉えて頂ければ。
それでは各部の詳細を見ていきましょう。
フロント周り
ヘッドライト
まずはヘッドライトガード。
林道やコースで本格的に走る場合、前走車の飛び石が飛んでくることが往々にしてあります。
昔は焼き網を加工して自作する方もいましたが、現代はスタイリッシュな専用パーツがあるのです。

CRFはLEDヘッドライトなので壊すとASSY交換で高くつきます。
コレが付いているとお財布も安心ですね。
ハンドルバー・クランプ
ハンドルバークランプキットで28.6mmの大径バーの取り付けと軽量化を狙います。
ステムシャフトが鉄製からアルミ製に変わり、剛性アップと合わせてハンドリングにも影響するポイントです。
常に視界に入る箇所でもあるので、見た目の満足度も高いです。

MD38型のCRF250Lはアンダーブラケットまでオール鉄で出来ていたので、
とんでもない鈍器だったのです。今は純正でもブラケットまではアルミになって軽くなりましたね。
グリップ
グリップはODIのロックオングリップを穴開け加工して装着しています。
ワイヤリングや接着不要でガッチリ固定出来るので激しく乗ってもズレたり捻じれたりしません。
装着には別売のスロットルカムのCRF250Lが必要です。

レバーASSY
クラッチレバーはホルダーごと交換とし、PIVOTパーチを装着しました。
エンジンが熱を持ってくるとクラッチレバーの遊びが増えて
スカスカになったりしますが、これがあれば片手で遊び調整が可能です。
若干ながらレバーの軽さを調整する機能も付いていたり、破損防止の樹脂スリーブを内蔵していたりと
非常に多機能なレバーホルダーキットです。
個人的にはこれが無いと乗れないくらいで、バイクを乗り換えても必ず装着するパーツですね。

軽さに特化したウルトラライトクラッチパーチというパーツもあり、
トレールバイクの場合、どちらを装着しようかと迷うケースも多いのですが、
CRFは元々クラッチ操作は十分軽いので、今回はPIVOTパーチを選択しました。
可倒式のPIVOTレバーであることや、ワンタッチの遊び調整機能など
機能の多さではPIVOTパーチに軍配が上がります。
ミラー
因みにミラーはこちらを装着しています。

可倒式ミラーの定番・DRC161ミラーです。
(公道ではない)オフロードに入ったら畳んでしまえば破損の心配はありません。
ホイール

フロントホイールは定番のZ-WHEEL・AR1ホイールキットに
タイヤはMICHELIN・TRACKERを装着。
トレールタイヤの枠では一番オフロード向けのスペックですね。
オフロードに特化し過ぎていてオンロードでの走行は少々気を使うレベルです。
低空気圧での走行時におけるチューブずれを防ぐリムロック・
リムロックの確実な固定と錆の防止・メンテ性向上を兼ねたリムロックスペーサー・
クイックリリースナットなど実戦向け小物も全部付けちゃいます。
フロントフォーク

また、外観からはトップキャップしか見えませんが、
フォークスプリングはOHLINSのハードスプリングキットに変更しています。
後述のリヤショック交換に合わせてのチョイスですね。
エンジン周り
エンジン周りはしっかりガードしておきましょう。
まずは定番のラジエターガードとスキッドプレートです。
この二つは押さえておきたいですね。
ラジエターガード

右側にあるシングルラジエター。シングルが故にココを潰すとエンジンが冷却できません。
ケージ型(囲い)形状でラジエターをしっかり守ってくれますよ。
冷却性能も阻害せず安心です。
スキッドプレート

スキッドプレートは鉄板アイテムですね。
鉄板じゃなくてアルミ板・・・そんなボケはいらないですね(?)
飛び石・岩や倒木への乗り上げ、立ちごけ・・・エンジンの底面と側面を広くカバーしています。
オフロードを乗るなら必ず装着しておきたいところ。
フットペグ

CRF250Lの場合、フットペグは複数の種類から選べますが、
今回は実戦向け装備で固めているため、軽量でグリップ力の高いアルミフットペグを選択。
シフトペダル・スプロケットカバー

シフトペダルは鍛造アルミで高強度なリボルバーシフトレバーに。
先端のチップ部分はその名の通り、回転するように取り付け位置が変更出来るので
ブーツの厚みに応じて簡単に位置調整が可能です。
また、ドライブカバーは泥ハケの良い形状でメンテ性にも優れます。
因みに、見た目にはほぼわかりませんがフロントスプロケットは14T→13Tに変更。
フロントは歯数を一つ変えるだけで実感できるレベルの効果が得られますよ。
ブレーキペダル・フレームガード

エンジン右側はブレーキペダルが目立つポイントですね。
ノーマルは一体型のタイプで壊れやすいものですが、こちらは
先端が可倒式になっていて、多少の衝撃は受け流す性質を持っています。
フットペグの上部に取り付けられたフレームガードは
足首でバイクを掴みやすく、スタンディング姿勢での安定感を高めます。
もちろん、マスターシリンダーのガードや塗装剥げの防止にも効果的ですね。
リヤ周り
リヤサスペンション

リヤショックは丸ごとOHLINSに交換しています。
エンジン周りの画像にも既に出ていましたが、左側クランクケースの上部には
リヤショックのサブタンクがこれでもかと輝いています。
これは見た目の満足度も高くて良いですね。
サスペンションはCRFというバイクにおいて比較的コストカットされている箇所なので
部品のアップデートによる効果が一際強く感じられるポイントです。
リヤホイール・スプロケット・チェーンガイド

リヤホイール・タイヤの構成はフロントと同様。
スプロケットはノーマルの40T→46Tまでサイズアップして
大幅に加速寄りの設定に変更しています。
これも快適ツーリング仕様ではなく、オフロードでの楽しさを重視したためです。
それに合わせてチェーンガイドも交換しています。
また小さなパーツですがアクスルブロックも中々実用的なパーツです。
チェーンアジャスタのボルトの露出量を減らせるので、錆や破損のリスクを僅かながら軽減してくれます。
グラブバー


リヤフェンダー横にはグラブバーを左右に装着。
CRFはリヤフェンダー裏に掴みどころがないので、スタック時など
リヤを振って車体の向きを変えたいときなどに少々困ります。
このグラブバーがあればその問題もスッキリ解決です。
速さに影響するパーツではありませんが、林道ではかなりのお役立ちアイテムになるでしょう。
リヤテールランプ・ナンバープレートホルダー

テールランプ周辺はノーマルだと重量が嵩むポイントです。
所謂フェンダーレスキットであるラインテールライトキットに交換して
重量も見た目もスッキリさせましょう。純正ウインカーはそのまま活かして再装着も出来ますよ。
ナンバープレートもオフロードでは転倒や引っかけて曲げてしまうことが多いので、
こうした樹脂タイプのナンバープレートホルダーが有効です。
金属タイプより軽量で破損に強いのでオススメ。
完成

というわけで、今回は非常にパーツ数が多く記事も長くなってしまいましたが、
完成した車両はデモ車にも負けないボリュームと仕上がりになったと思います。
ちょっとパーツが多すぎて全てのリンクが貼れていない程に・・・
あれ?マフラーはどうした?というツッコミがありそうですが、
こちらはオーナー様の方で後日交換されるとのことです。
なので、今回は75万程度のカスタム費用で計算していますが、
マフラーを含めるとそれ以上の費用になりますね・・・
繰り返しになりますが、このパーツ代75万円というのは定価ベースでの価格です。
店頭価格やその時々のセールなどでもうちょっとお安くなるので
実質価格については店頭にてお問い合わせくださいませ。
参考までに、下記に取付したパーツ一覧を載せておきますね。
価格は2025年10月現在の定価となります。

さーこれだけ弄ったらオフロードもきっと快適です。
実走行が楽しみですね。
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