DFGのモトクロスウェア

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ジャージとパンツが出来ました


先日モトクロスブーツを発売して話題になったダートフリークのオリジナルブランド・
DFG(DIRT-FREAK-GEAR)から今度はモトクロスウェアが発表されました。
これは・・・ゆくゆくは全身揃えるつもりなのか?

コンセプトはブーツと同じく、低価格で必要十分な機能を備え、
初心者からベテランまで着用しすいウェアと言ったところ。
定価で上下揃えて2万円を切る19,250円という昨今の円安を反映して、
高価になりがちな海外ブランドと比べると破格の価格です。

デザインとカラー



デザインはFOXやalpinestarsのような定番のモトクロスブランドと異なり、
比較的おとなしめなデザインです。


パンツが黒とグレーの2色で、ジャージは多めにカラーリングを用意して
コーディネートを自由にする、という発想はFASTHOUSEのウェアに通じるものがありますね。
黒&黒でシックに揃えても良いですし、赤や青を合わせて彩りを与えても良いでしょう。

機能性

機能的にはなんと言うか・・・とても普通です。
普通ってブログ泣かせというかレビュー泣かせで、コメントに困るんですよ。
とても通気性が良いですとかストレッチが効いていて動きやすいですとか、ハイエンドモデルは色々語りやすいのですが、
凄く普通に良く出来ているのでコメントが難しいですね。

裏を返せば安くても悪いところは無いということでもあります。

ジャージ


ジャージはポリエステル100%。丈夫で汗を吸ってもすぐ乾く吸汗速乾仕様。
FOXで言えば180ジャージ辺りと同等のクオリティ。


ドロップテールデザインと言って、少し背中の裾を長めに設計しています。
大きく腰を引いたときにパンツから裾がはみ出ないようにしています。
この辺り日本人の胴が長い平均体形を意識しているのですよ。
だから商品写真のモデルも身長180cmの足が超長い人とかではなく、
170cmそこそこの普通体形のモデルを起用しています。こっちの方がリアルでしょ。

パンツ


パンツもちゃんとしています。
これに関しては海外ブランドのエントリーモデルより良く出来ている印象。
エントリーモデルって、低価格化のために簡略化されるポイントがいくつかあるのですが、
その辺りの妥協が無いんですよね。
具体的に言うと↓



膝の内側にはしっかり当て革が縫い付けられていますし、
お尻や膝の曲げ伸ばしする箇所は蛇腹状のシャーリング生地というのが使用されています。


股裏も大きく曲げ伸ばししますが、ここは生地が厚くなると邪魔になるので、
ここは薄手のストレッチ素材を使用しています。

こうした細かなパーツ分けや素材の多用化は価格に響きやすいのですが、
良くこの価格で抑えてきたなぁと思うところです。

グローブ


グローブってハイエンドモデルとエントリーモデルの差が出やすいポイントです。
薄手で手にピッタリフィットして伸縮性が良かったり・・・なので、
ハイエンドの操作性に慣れると中々エントリーモデルのグローブに戻れなくなるのですが
これは価格を抑えつつも割り切った作りで、ハイエンドまでとはいかずともイイ線行ってます。

まず、手の甲のプロテクターを全部排除しました。
ここがゴツいと手のグーパーに支障が出るのです。
ま、アスファルトと違ってオフロードなら無くても良いよね、という割り切りです。

そして手首はベルクロを廃してスポッと入れるスリッポン(この響きカワイイ)仕様です。
スポッと入れるからスリッポンです。スポットンじゃありません。
これも良い割切りです。ちょっとだけ入口狭いかもしれませんが、装着すればベルクロが
ジャージに引っかかったりしませんし、不意に外れてしまうこともないので快適そのものです。

敷居を下げるためのアレコレ

DFGブーツの記事でも触れているのですが、
昨今のオフロードギア全般の価格の上昇は、ユーザーにとっても
販売店によっても辛いものがあります。
オフロードはせっかく楽しい遊びなのですから、買いやすいお値段でご提供することで、
なるべく敷居は下げたいものです。
故に、自社のプライベートブランドでウェアやブーツを展開するということなんですね。
(イオンでもトップバリュとかちょっと安いでしょ)

在庫リスクを抑える工夫

今回のカラーラインナップも価格を下げる工夫があります。
前述していますがジャージは5色、パンツが2色で
上下の組み合わせ自由なコーディネートというのは
いたずらにラインナップを増やすこともなく、在庫のリスクを抑える工夫でもあるのです。


販売店の目線で見た場合、カラフルなウェアのジャージだけ、
もしくはパンツだけが売れ残ってしまうというのはちょっと困るところがあります。
カラフル故にコーデが難しいですからね。

しかし、今回のDFGやFASTHOUSEのような上下の組み合わせが自由なウェアであればその心配がありません。
残ったもの同士の組み合わせでもコーデが普通に成立するのです。
(この記事をご覧の販売店の皆様、導入いかがですか)

あえて地味なデザインに

最初の方でも触れましたが、このウェアは見ての通り、
全体的に控えめなデザインになっています。

これはもちろん、心理的な敷居を下げるため。
派手なモトクロスウェアはとてもカッコ良いものでもあるのですが、
初めてオフロードデビューする方の目には少し奇抜に映るでしょう。

コースであれば周りもみんな派手なウエアを着ているので溶け込みますが、
林道ツーリングでは一般公道を走りますし、コンビニに立ち寄ったりもするので
このくらいのデザインがとっつきやすいでしょう、という判断で敢えて抑えめのデザインとしました。

これは、デザインが古くなりにくいというメリットもあるので、
やはり在庫リスク軽減に一役買っているのです。
シーズンモノだと一年で型落ち扱いになってしまいますが、
継続的に販売する商品(業界用語で定番商品と言います)という扱いにすることで、
大量生産・低価格に出来たということなのです。

まとめると、気軽にオフロードやろうぜということ

話が製品解説から裏話寄りに脱線しましたが、
なにがしたいかと言えば、気軽にオフロードやりましょうということですね。
入門用としてはもちろん、妥協無く作られたウェアなのでベテランライダーの方にも満足して頂けるモノになっていると思います。

こちらのDFG MXウェアシリーズは7月下旬に少量入荷・8月以降に本格入荷予定です。
近々見本を着せたマネキンでも飾ろうと思いますので、是非見に来てくださいね。


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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