満を持して登場の最強ゴーグル
alpinestarsからとうとうゴーグルが発売になりました。
ブーツから始まり、ウェアにプロテクターそして国内未導入ですが
数年前からヘルメットも市場に投入していたalpinestars。
ゴーグルも時間の問題だなぁと思っていたところに満を持しての登場です。
なんでも噂では有名アイウェアメーカーから技術者を引き抜いたりして
相当な気合を入れて作っているそうですよ。期待大ですね。
まずは箱をオープン。
マグネット式の扉を開けるように開けます。この構造はなんか見たことあるぞ!
このゴーグルは3種類あるうちのフラッグシップモデルであるSUPERTECHというモデルなので、
箱にも拘りが見えます。
中身はこんな感じ。
上質なゴーグルバッグと本体が納められています。
デザインは文句無しにカッコ良いのではないでしょうか。
欧米人にもアジア人にもフィットするフレーム構造
このゴーグルの面白いのは前面のフレームは硬質素材である一方で、
その裏にクッションを配置してからスポンジフォームを重ねるという作りであること。
この構造の狙いは、
飛び石からしっかり目を守るためにフレームを強くしたい
顔へのフィット感を向上させるために柔軟性が欲しい
という二つの要求を同時に達成させるための工夫ですね。
良く考えられています・・・!
ハイスピードのモトクロスやエンデューロのヒルクライムなど、エンジンの高回転を多用する場面では
しばしば凄まじい威力の飛び石を喰らうことがあります。
ヤワなゴーグルだとレンズを突き破るケースもあるので(本当)
レンズの厚みとしっかりとした保持力は確保しておきたいところ。
故にレンズをホールドするフレームは固くなります。
一方で、欧米人の顔は鼻が高くて彫りが深いと言われます。
それに合わせて海外ブランドのゴーグルはアーチの強い形状が多く
日本人を始めとするアジア人が着用すると
鼻に隙間が空いたり頬骨に圧迫感を感じることがありました。
これを解決するためには、顔に合わせて変形するようにフレームに柔軟性が欲しくなります。
そこで、この構造であればレンズをしっかり保持しつつ、顔の彫りに影響されにくい快適なフィット感を得られるというわけ。
欲張りな要望を叶えちゃったぜ・・・!
確実簡単なレンズ着脱ギミック
そしてこのゴーグル最大のポイントは全く新しいレンズのロック機構です。
ゴーグルの両サイドにあるレバーを上に持ち上げると、スリットに合わせて斜め前方にスライドします。
前から見るとこんな感じ。
レバーがフレームから浮いた状態になっているのがわかりますね。
この構造によりレンズ交換は数秒で完了します。
IAコーセーは取り外し~装着までわずか14秒。
なんて簡単なんだ・・・!
レバー中央にある凸形状のピンはレンズのスリットに差し込まれる形で固定されます。
これなら確実なレンズの固定が可能ですね。450モトクロッサーの飛び石にも耐えられそうです。
不思議な話ですが、2サイクルより4サイクル、250より450の方が大きな石を飛ばしてくるんですよね。
レンズの厚みは約1.5mmあり、射出成型でカーブ形状で作られているので
丈夫で歪みの無いクリアな視界を確保しています。
地味なようで効果的な細部のこだわり
一見気付かないポイントなのですが、ゴーグルの本体に対して
ストラップの根元に角度が付けられているのがわかるでしょうか。
ゴーグルのストラップというのは通常斜め上に伸ばすのが正しいとされています。
こうすることで顔に適切な着圧が掛かり、見た目にもカッコ良いです。
あらかじめストラップの根元に角度を付けることで、
自然に【正しい角度】になるように設計されているわけですね。
細かいところまで計算されていることがわかります・・・!
ハイエンドモデルとしてのポイントは網羅
スーパーテックゴーグルならではのポイントはここまでの内容といったところですが、
他社製品にあるようなハイエンドモデルとしてのポイントは全て押さえています。
曇りを防止するためのベンチレーション機能に
三層構造で汗を効率的に吸収・排出するスポンジフォーム。
ヘルメットの縁にストラップが担がれないようにするアウトリガーシステム。
この辺りは各社ハイエンドモデルではお馴染みのポイントですが
もちろんスーパーテックゴーグルにも装備されています。
まとめ
というわけでalpinestarsが気合を入れて市場に投入したこのゴーグル。
第一世代とは思えない完成度で今後の展開にも非常に期待が持てます。
今回ご紹介したのはスーパーテックゴーグルというハイエンドモデルになりますが、
近日ヴィジョン8とヴィジョン5というゴーグルも登場予定になっています。
こちらも発売次第レビュー予定です。