発端
とある石油王のお客様から
車両込み110万円の予算でCRF250Lの
イイ感じにカスタムされた車両を作ってちょうだい
というオーダーを頂きました。(工賃や登録・納車整備費用は別)
CRF250Lは新車価格がおよそ65万円なので部品代で45万円の予算ということです。
デモ車・・・まではいかずとも
結構充実したカスタムが出来そうです。なにより新車をカスタムするというのはやっていて楽しい作業です(^_^)
完全にカスタムプランはおまかせでしたので、「公道~オフロードを楽しく走れる仕様」としてプランを提示させて頂いたところ、
ゴーサインを頂きましたので、その方向で進めて完成となりました。
結果的に107万円で予算を少し下回ったのですが、キリが良いので110万とご紹介します
それがコチラ。
車両65万+パーツ代45万=110万で組める
カスタムCRF250L・2025モデルでございます。
車両解説
全体像
まずは全体図から見てみましょう。
デカールの類は今回貼っていないので極端な派手さはありませんが、各部のアルマイトパーツや
ホイールの変更が目に付くところですね。
一見スマートだけど結構変わっている・・・そんな感じの仕様です。
ハンドル周り
ヘッドライト周辺の図。
ハンドルの交換とハンドガードが変更点ですね。
ハンドガードのシールドは白を選択しました。赤で外装と統一するのもアリですが、
HRCのモトクロッサーが白いハンドガードをチョイスすることが多いので今回はこの選択で。
アドベンチャーアーマーハンドガードにエッジグリップ・PIVOTレバーを装着。
最近の王道セットです。色のマッチングもイイ感じでしょ。
ブレーキ側にはローテティングバークランプを装着。転倒時には回転して、敢えてズレることで
衝撃を逃がします。手でグイっとやれば戻せるくらいの固定力なので
マスターの破損など、トラブルの防止・復旧に効果的です。
こちらは少し前にモデルチェンジしていて、従来型よりスリムになって形状が最適化されました。
ハンドルバーはCXハンドルバーのMX-123。
ホンダ系モトクロッサーの寸法を模したハンドルです。強度が高く、余程の転倒じゃなければ曲がらない強度があります。
ハンドルにスイッチが付いているのでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
フォグランプも装着しています。夜の一般公道はもちろんですが、山間部の霧が濃い場所や
暗い林道で点灯させると、その明るさに驚きます。
手元のスイッチで発光色が切り替え出来るので、状況に応じて使い分けると便利ですね。
取付け位置もなるべく破損のしにくい位置を考慮した設計になっています。
縦横方向に固定位置が変更出来るので、照射範囲の調整も自由自在。
夜間に駐車場を照らしてみましたの図。
メインのヘッドライトを凌ぐ明るさです。
とはいえ補助灯なので、フォグランプは少し下向きにして
前方はヘッドライトで、足元をフォグランプで補うと
バランス良く照らせるんじゃないかなと思います。
ホイール
ホイールはAR1ホイールキットに変更。
スプロケットやディスクは今回そのまま純正部品を移植しています。
錆びないステンレススポークと強化ハブ&リムでノーマル比で高剛性・高強度となっています。
チェーン引きのアクスルブロックもZETAに変更。
目盛りが色付きになることで目視しやすくなる他、アジャストボルトの露出を減らせるので
ボルトの錆付きや破損の防止にもなって、結構実用度高いのです。
エンジン&ステップ周り
アルミスキッドプレートを装着。これは林道に行くならお約束のパーツですね。
エンジン底面はもちろん、ウォーターポンプなどエンジン横までカバーしています。
深い轍などでは転ばなくてもエンジン横をぶつけることがあるので、
スキッドプレートの羽根部分は必須かなと思います。
ステップ周りはZETAパーツが沢山集中しているポイントです。
シフト&ブレーキペダルは共に可倒式の調整可能なタイプに。
ステップは割と新しい製品であるアドベンチャーフットペグをチョイス。
用途に応じてゴムカバーを外すことでオフロード仕様のトゲトゲが露出します。
普段はスニーカーやライディングシューズを痛めたくないという方はゴムカバーを装着して。
オフロードで遊ぶ際はトゲトゲ仕様で乗るという形で使い分けが可能です。
サイドスタンドもアルミに変更。
僅かな軽量化もありますが、蹴っても塗装剥げがないので長期的に見ると純正と見た目の差が出てきます。
リヤ周り
リヤのテールランプはラインテールライトキットを装着。
独特の光り方が近未来感あってオシャレ。
このフェンダーレスキットはノーマルウインカーに干渉しないので、ボルトオンで簡単装着です。
ナンバープレートホルダーは強化樹脂製で軽さとビビリ音の防止、ナンバーの保護を兼ね備えたスグレモノ。
リヤフェンダーのサイドにはグラブバーを左右に装着しています。
個人的見解ですが、CRFにはこれがとてもウレシイ装備です。
オフロードバイクを取りまわす際、通常リヤフェンダー裏やサブフレームを持って保持するのですが、
CRFはフェンダー裏がフルカバーされているため「持ちどころ」がありません。
故に若干取り回しがしにくいのです・・・
転倒時の引き起こしやリヤを振って向きを変えたいときに実感します。
そこでこのグラブバーがとても役立つというわけですね。
右だけでも良いですが、左右に付けると尚グッドです。
2025年モデル対応パーツも色々ありますよというまとめ
と言うわけで車体各部のカスタム内容を解説させて頂きました。
冒頭でもお話しましたが、こちらのカスタムで車体+パーツ代で107万円ほどの内容です。
納車整備・登録諸費用・工賃などを入れておおよそ115~120万円くらいでしょうか。
ここから更にカスタムすることも可能ですし、ツーリング仕様に振ってみたり、レース向けに振ってみたりも可能です。
現在の仕様はその一歩手前って感じですね。
ダートバイクプラス瀬戸店と大阪店では認証工場を併設し、
こうしたカスタムもプラン作成~実作業まで承っております。お見積りは無料なので、お気軽にご相談くださいね。
おわり