出るぞ出るぞと言われ続けて10年くらい経っている気がしますが、遂に発表になりました。
スズキのDR-Z400がフルモデルチェンジ、名称もDR-Z4Sと変更されて登場しました。
まだ国内販売のアナウンスはありませんが、排ガス規制をクリア出来る見込みなので
まず販売されるだろうとの見立てが強いです。国内サイトで触れているのできっと出るでしょう。
DR-Zが国内販売されるのは久しぶりのことです。
2008年に排ガス規制で国内販売を終了。
それでも海外では販売され続けていたので部品供給という意味で
維持にはあまり困らなかったバイクですが、新車が無ければ個体も減る一方です。
非常に良いバイクでしたので、とても惜しく感じていました。
スズキのトレールバイクというのは昔からスパルタン・尖った性能を持つ傾向があります。
DR250RもRMX250Sも速かったですね。
このDR-Z400シリーズもやはり尖っていて、元々エンデューロレーサー・DR-Z400と
そのストリートモデル・DR-Z400Sという形で2つのモデルが2000年にデビュー。
リヤフレームがアルミだったり、細部がモトクロッサー譲りの作りでライバル車に比べ、明らかに豪華な作りでした。
が、正直人気としてはあまり振るわなかったですね。
400ccというのが当時は重く見えたのか、車検がネックになったのか、真相はわかりませんが
DR-Z400の人気に火が付いたのはモタード仕様のDR-Z400SMが登場してからのことです。
ただホイールを17インチにしただけでなく、RENTHALのファットバーにハイグリップタイヤ、
モトクロッサー譲り(広告にもそう表記)のツインチャンバーフォークに、
同じくハイスペックのリヤサスペンション・・・
面白いくらいの豪華装備です。
国内仕様はモタードでは必要なさそうなリヤディスクガードまで付いてました。
当時、ホンダからはXR400モタードが販売されていましたが、
スズキは広告に「格の違い」というコピーを載せていました。完全に当てつけです。
XRファンの僕はぐぬぬと悔しい思いをしたものです。XR400良いバイクだよ!
このDR-Z400SMは豪華装備も相まってヒットし、多くのユーザーを楽しませてくれました。
ヘッドライトが暗くて車検に落ちまくること以外は・・・これもご愛敬ですね。
そして今回のDR-Z4SとSMですが、現時点で開示されている情報と
PVを見る限り、やはりスペック重視の尖ったバイクのように見えます。
令和のバイクらしく電子制御バリバリで、モード切替やABSのキャンセルも可能。
車重はそれなりにありますが、それを吹き飛ばすくらいの楽しいバイクだと期待されます。
なにせスズキのトレールですから。
DR250も、RMX250も、DR-Z400も快適性より戦闘力を重視したバイクでした。
シートはペラペラなのできっとお尻は痛いと思います。
ここも踏襲しているので期待できますね。
国内での販売が楽しみですね。