モタード化に掛かる費用はどのくらい?

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ここ最近CRF250Lのモタード化に関するお問い合わせを多く頂きます。
先日のモーターサイクルショーで展示していたストリートモタードカスタムの反響も良いですし、
かつてラインナップのあった純正モタード仕様であるCRF250Mが無いことも理由でしょうか。

さて、モタード化についてですが、これには用意するパーツが色々あります。
単にホイールを買えばOKというわけではなく、タイヤを付けてディスクを付けて・・・と
付随するパーツが多くあるので、費用感が少し分かりづらいですよね。

そんなわけで、今回は3つのパターンでモタード化に掛かる費用を見積りしてみました。
この見積もりにはバイクをお預かりして、モタード仕様にカスタムしてお返しするまでの工賃も含んでいます。
サイドスタンドの交換などは入っておりませんのでご了承ください。
また、定価をベースに計算しているため実際の価格はもう少しお買い得かな、と思います。

パターン① リム組み換え


まず最初は純正のオフロードホイールを分解し、EXCELリムで用意したモタードリムに
組み替えるプランです。

〇使用部品
EXCELリム
ステンレススポーク&ニップル
リムバンド
チューブ
タイヤ

使用する部品はEXCELリムにDACHIブランドのステンレススポーク。
これでモタードホイールとして組み替えられます。
そこに17インチに合わせたリムバンド/チューブ/タイヤを組付けて完成というお手軽プランです。
スプロケットやディスクもそのまま使用しますよ。

この形で見積もりをすると、おおよそ18万円ほどとなります。

タイヤは250ccスポーツバイクに多用されている
IRCのRX-02の110/70-17と140/70-17をチョイスしています。

ツーリングバイアスで前後セット2万円ほどとリーズナブルで持ちも良いのが嬉しいタイヤです。
もちろん、ラジアルタイヤも履けますよ。
ハイグリップのラジアルタイヤはおおよそ5万円ってところでしょうか。

パターン② Z-WHEELホイール+付属部品流用



次のパターンでは、モタードホイールを別途購入するプランとなります。
Z-WHEELの削りだしハブとステンレススポーク・アルミニップルに高剛性リムを
組みわせた、とてもカッコ良いホイールです。

〇使用部品
Z-WHEEL AR1ホイール
リムバンド
チューブ
タイヤ


純正ホイールを分解しないため、
外したホイールを売却して費用の足しにする、なんてことも出来ますね。

このプランではパターン①と同様、スプロケットやディスクは元のホイールから
流用する形で、タイヤやチューブも同様の組み合わせとなります。

こちらの見積もりは19万ほど。
リムの組み換えと1万円程度しか差が無いので、これでしたら
ホイールを別途用意する、こちらのプランの方が良いかもしれませんね。

パターン③ Z-WHEELホイール+付属部品新規&大径ディスク

こちらのパターンはZ-WHEELのホイールに、
新しく用意したブレーキディスクやスプロケットを
取り付け、完全なスペアホイールとして用意するプランとなります。
(スポークやリムのペイントは含まれません)

〇使用部品
Z-WHEEL AR1ホイール
ブレーキディスク
スプロケット
各種ボルト
リムバンド
チューブ
タイヤ

せっかくディスクを用意するなら、ということでCRF250RALLYに使用されている
大径のブレーキディスクを装着します。それに合わせて
キャリパーサポートも専用品が見積もりに含まれています。
モタード化によりタイヤのグリップ力が上がるので、ブレーキも強化したくなりますよね。

この見積もりは23万円ほど。
ディスクやスプロケットの部品代がそこそこするので、見積もり金額も上がっています。
ただ、このプランはきっと一番楽しいと思います。
良くグリップして良く止まる。タイヤもハイグリップラジアルが欲しくなっちゃうかな・・・
その場合は25-26万円ほどになるでしょう。

まとめ

と、いうわけでざっくり3パターンの見積もりを出してみました。
オフロードホイールを残したいor分解で構わない(後戻りが出来るか否か)という点と
ディスクとスプロケットの流用or新規調達、タイヤの銘柄という点で結構金額が変わります。
中でも、パターン③のブレーキディスクを大径化するのは制動力がグッと高まるのでオススメですね。

いずれにせよCRF250Lのモタード仕様はスポーツ走行もツーリングも楽しくこなせる
面白いバイクなので、どの形でもご相談頂ければと思います。

それでは~


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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