TT-R125LWEのフルパワーを探る

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前回の続きです。

TT-R125LWEのマフラーを交換して試走してみました。

スラムパークで低回転~高回転まで回しながら様子を見ます。
とりあえずはマフラーを交換しただけの状態でテスト。

乗ってみた感想としては、ずばりグラフ通りと言ったところ。

中回転以上の辺りからパワー感が増し、高回転ではよく走ります。
アクセル操作に対してのレスポンス(回転の上昇)が良いので体感的にはとてもやる気になります。

ただ、ちょい開け付近で言えばノーマルの方がトルクあるかなというのも事実です。
これらをまとめると、やっぱりグラフ通りの特性って感じですね。

しかし、せっかくマフラーを変えるのだから全域でパワーアップさせたいと思うのが人間です。
パワーを出すにはどうすれば良いか?
空気を沢山吸って・ガソリンをたくさん燃やして・沢山排気すれば良いのです。

まずはエアクリーナーの豚鼻を外します。ボンド塗って差し込んであるので
タイヤレバーなどでこじりながら引っこ抜きます。


ここまでは前回もご紹介したところですね。

次はキャブレターを弄ります。


一番大きな金色のマイナスネジがメインジェット。
アクセル中開度~全開付近の燃料の濃さに作用します。小排気量故に全開を多用するバイクなので
一番大切な部分ですね。
ノーマルの番手が100番なので、115番で様子を見ます。

次に、スロージェットも交換します。中心のマイナスネジです。
本当は一度に複数のジェットを交換するのはどれがどう作用しているのかわからなくなるため
あまり推奨されないのですが、今回は吸気量拡大の効果が大きいので一緒にやっちゃいます。
こちらは純正が15番のところを17.5番に変更。
アクセル極低開度~中開度の辺りに作用します。

左の大きくて丸っこいのがメインジェット。右の細長いのがスロージェット。

最後に、一番右のパイロットスクリューも調整します。
ここは部品交換では無く回して調整するパーツ。
簡単に言えばガソリンの通路を開け閉めするネジなので、
緩めると濃くなり・閉めると薄くなります。
全閉から~○○回転戻しという形で調整します。
作用するポイントはスロージェットとほぼ同じ。アイドリング~低開度の辺りとされていますが、
スロージェットと同じくらいの認識で問題ありません。
こちらは全閉から1回転戻しとしています。



因みに、パイロットスクリューは出荷時には真鍮の蓋がされているので、
調整する際はドリルでほじって取り外します。柔らかい金属なので意外と簡単ですよ。

蓋の向こうには通常のパイロットスクリューが隠れているので、普通に調整可能です。

・・・ってわけで、
マフラーと吸気が変わったので、キャブレターのセッティングも全体的に少し濃い目にしてみました。
あとは実際に乗ってみてから薄くするか・更に濃くするかというところを判断します。
調子良く走るといいなぁ。

続く

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寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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