ARAIからフルモデルチェンジしたツアークロスVが新登場

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ARAIのシールド付きオフロードヘルメット、もしくは
デュアルパーパスヘルメットとも言いますが、ツアークロス3がフルモデルチェンジして
ツアークロスVとして新登場です。

バイザー/シールド

独特のバイザー形状

まず目を引くのがバイザーのツノ?ウイング?ですね。
中々に攻めた形状です。カタログやHPを見てもツノに対する詳しい解説は無く、
シンプルに空力的な効果を狙ったのでしょう。
この手のシールド付きモデルは高速走行を見据えて、空気抵抗を減らすため
バイザーが短いのが常ですが、アライは泥除け性能をスポイルしないギリギリを攻めています。

ツアークロス3と比較すると、表面積は結構小さくなっているのがわかります。
ツアークロスVでは左右にスリットを配置して空気を抜くようになっていますね。

改善されたシールド

シールド周りは一番変わった点かもしれません。
従来のツアークロス3まではシールドの湾曲が強いせいか?
視界に歪みを感じるという指摘があったのですが、それはしっかり改善されています。
明らかにシールドの湾曲が緩くなってるのがわかりますね。

https://youtu.be/L6gGsP1Fb3Y
なによりシールド交換・バイザーの着脱が格段に進化しています。

↑従来は10円玉やコインドライバーでコネコネしていましたが、
ツアークロスVでは秒で取り外し・取り付けが可能です。

これにより、ゴーグルスタイルへの変更や、バイザー無しスタイルへの変更も簡単になりました。
(バイザー無しスタイルは昔はターミネータースタイルとか呼んでましたね)

バイザー無しスタイルへの換装は、バイザーからこの黒いカバーを取り外すことで、
別パーツの購入無しに可能となりました。
従来はTXホルダーというパーツが別途必要でしたからね。

快適ベンチレーション

アライロゴの裏には秘密が

ベンチレーションも各部に配置され、効率的に空気の流れが出来るよう計算されています。
ちょっと目新しいポイントとして、アライロゴがインテークになっているところがあります。

これは一件気づかないポイントですね。
デザインをスポイルせずにインテークを増やすナイスアイディアです。

後頭部のベンチレーションは、従来左右のダクトを開閉する必要がありましたが、
ツアークロスVは左右が一体化しているので地味に手間が省けます。

内装も新設計



内装ももちろん新設計で進化しています。
チークパッドは複数のスポンジを積層して構成されており、剥がすことでサイズ調整が可能です。
一部スポンジをカットすることで眼鏡を入れやすくしたりも出来ますよ。
結構カスタマイズ性に優れたチークパッドになっています。

スピーカーを収めるスペースも用意され、インカム各種の取り付けも簡単になりました。
最近はこの配慮もマストになってきましたね。


センターパッドも新規です。かなり複雑な構造してますね・・・
こちらは従来同様、横のスポンジが簡単に剥がせる構造になっているので
横のフィット感がキツい方は調整してみて下さいね。

重量

ここからは重量を比較してみましょう。
まずは今回のツアークロスVから測ります。

ツアークロスV・Mサイズの場合



おおよそ1625g

なるほどこのくらいですか。
では、従来のツアークロス3も測ってみましょう

ツアークロス3・Mサイズの場合



おおよそ1650g

少しだけ軽くなったかな?ほぼ同じかな?
グラフィックモデルなので、単色だとほぼ違いはないかもしれませんね。
ざっくり同じと考えてよさそうです。

では、次はライバルであるSHOEIのホーネットADVと比較します。

ホーネットADV・Mサイズの場合



おおよそ1500g

うおっ、軽いですね。
これがSNELL絶対通すぞというARAIと
SNELLは軽さのためにはオミットすることもあるよというSHOEIの方向性の違いですね。
安全装備を語るとき、アクティブセーフティパッシブセーフティという言葉がありまして、
疲労を抑えることでそもそもの転倒を防ごうという考えと、
起こってしまった転倒に対しての防御力を高めようという両立の難しい2つのアプローチがあります。

日本を代表する2社ですが、それぞれ考え方が違うのが面白いところですね。
優劣で語るのは難しいところです・・・

そんなわけで、アライから10年ぶりのフルモデルチェンジを果たして
新登場のツアークロスVをご紹介しました。
細部までバッチリ進化がわかる作り込みになっています。
是非お試しください~

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寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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