偽物ハンドガードとはなんぞや
コチラ。
ZETAのアーマーハンドガードとXCプロテクター・・・ではなく、偽物ハンドガードでございます。
今回偽物の作りを検証すべくamazonで購入してみました。
正直この偽物ハンドガード、結構見かけます。
パッと見てわかりやすいのはプロテクター部分がカーボン調の柄になっているところですね。
最近流通しているものはプロテクターのZマークが消されていますが、
少し前はZマークまで再現しちゃっているものが多かったように記憶しています。
↑コチラは本物。
それでは偽物ハンドガードの詳細をチェック・・・もとい、闇を暴いていきましょう!
ハンドガード本体をチェック
まずはガード本体を見てみましょう。一見完コピのようですが形状は少々異なります。
形状の違いで目立つポイントとして、ハンドガード内側の曲げ加工がされていません。あとちょっと全長が長め。
これではハンドガードクランプとの綺麗な連結が難しいですね。
ハンドガードプロテクターを固定するネジ穴は、ガード本体に直接ネジ穴を掘る方式ではなく、
別パーツを圧入する形になっています。
気になる強度はどうなんだい
次は強度チェックをしてみましょう。以前取付されていたお客様に伺ったところでは
「弱すぎて買わなきゃよかった」
とのことでした。実際どうなのか?試してみましょう。
強度チェックの方法はシンプルです。
万力でハンドガードを固定して、私寺尾が腕で曲げるだけです・・・。
メチャメチャ感覚頼りですが、長年の筋トレによって掛ける力のコントロールは正確です(多分ね)
因みに、色々なハンドガードを曲げてきた私の肌感覚として、
メジャーなメーカーのハンドガードの強度は以下のような感じです。
●ZETA アーマーハンドガードアーマーハンドガード
まぁまぁ固い。足で机を抑えながらなら曲げられる。
●CYCRA プロペンドハンドガード
非常に固い。無理曲げようとすると、曲がるよりも先に折れる。
●ACERBIS X-FACTORYハンドガード
ヤワラカイ。
では、この偽物ハンドガードはどうか?
レッツトライ!
・・・フニャフニャです。
ちょっと実用に耐えられるレベルではないかな。
ま、本体が多少弱くてもクランプがしっかりしていればある程度強度は得られるのですが。
クランプの作りはどうなんだい
ハンドガードの固定強度において重要なハンドルクランプ。
もちろんZETAの構成と同じになっていますが、大きさも形状も異なり完全コピーでは無いようです。
↑色の濃い方がZETAです。
パット見で気づくポイントで、エッジが鋭く立っているのはよろしくありません。
転倒時に触れると怪我をするかもしれませんし、接触したパーツへのダメージもあるでしょう。
ZETAは面取りしていますが、偽物はとてもシャープです。
そしてなにより、ハンドルを掴む部分が樹脂カラーによる固定なのが問題です。
ここは金属同士で掴むことでガッチリ固定したいところですが、これでは簡単に動いてしまいます。
ま、この形状のクランプは元々強い構造ではありませんが、樹脂固定はまずいかなぁ。
ハンドル径28.6mmと22.2mmの両方に対応させるためにこういう構造になっているのは理解出来るのですが、
同じ構造を採用しているACERBISではカラーがちゃんとアルミ製になっています。
更に問題なのは、28.6mmの大径ハンドルバー用のカラーを使用しても、クランプの内径が一定であるということ。
↑の画像のクランプの内径が左右で同じなのです。
・・・言葉だけではわかりにくいですね。
28.6mmの大径ハンドルバーというのは、画像のようにハンドルの立ち上がり部分で太さが変化しています。
ハンドル外側は細く、内側は太くなっていますね。
そのため、この立ち上がり部分を掴むハンドガードのクランプパーツは内径が外側と内側で変えなければいけません。
しかし、偽物ハンドガードでは内径が一定です。
樹脂カラーだから強引に締め付ければなんとかなるという考えなのか?う~ん・・・
バーエンドの作りはどうなんだい
これは普通ですね・・・。特に語る要素はなさそうです。
結局まとめるとどうなんだい
全然ダメです。
本体の強度不足とハンドガードクランプの雑な作りで取り付けはしにくいでしょうし、
頑張って取り付けたとしてもまともに役目を果たしてはくれないでしょう。かえってトラブルの元です。
amazonで激安の怪しい製品を買って痛い目をみた経験のある方は多いと思います。電化製品とか特に目立ちますよね。
バイクの部品も同様です。インチキCDIとか、ブレーキ&クラッチレバー、今回のハンドガードなど。
取り付けてトラブルになる話は後を絶ちません。
例え安くても、出先でトラブルになって困るより、正しく正規品を選んでいただくのが一番です。
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