セロー乗りのお客様がとても多い昨今。
オフロードバイクでは一番売れているらしいので当然なのかな?
増えるセローライダーと比例してトレッキング仕様へのご要望も多くあります。
IRCのツーリストは最早鉄板ですね。純正タイヤのD605より販売しているような(^_^)
このタイヤを履くことで、走破性は飛躍的に高まるのですが、何故かハンドル選びは軽視されている傾向があります。
まだノーマルハンドルだよ、という方や楽チンポジションのエンデューロバーを装着されている方は
是非ハンドルポジションを見直して見て下さい。乗りやすさがグッと変わりますよ。
セローのノーマルハンドルバーの寸法なのですが、幅760mm、高さ91mm、引き78mmという数字です。
これは、幅狭すぎ、高さ普通、引き強すぎというトレッキングには不向きな性格です。
まぁ~幅は狭い木々の間をぬって走る際に狭いのが良い部分もあるのですが、ちょっと狭すぎね。
ツーリスト履いてトレッキングするなら180度性格の違うハンドルにしてみましょう。
オススメその1、ZETA CXハンドルバーのMX-123というモデルです。
トレッキングもするけど、気持ちよくフラットダートも流したいしMXコースも走りたい方向け。
幅は806mmと広めで、そのままでも良いですし好みで左右10mm前後カットするのも良いでしょう。
高さが98mmとノーマル比7mm高くなり、立ち乗りがしやすくなります。丸太越えなどのセクションで良い感じ。
そして、引きが53mmと弱めです。これは肘上がりな姿勢が取りやすく、コーナーの曲がりやすさが際立ちます。
バーパッド標準装備で強度も高いので中々曲がりません。実戦的に使えます。
次のオススメはレンサルのトライアルバー、4.5インチです。
トレッキングの中でもトライアル的な乗りやすさを最優先、
ツーリングやMX的な乗りやすさはいらんよ、という割り切った方向け。
ZETAじゃないので寸法の画像はありません(^^;)
このハンドルは幅823mm、高さ104mm、引き50mmと広くて高くて真っすぐ(引きが無い)ハンドルです。
このハンドルを前方にやや起こしてセットするとトライアル的なポジションが非常に取りやすくなります。
一応の目安としては、ブレスバーが前側のハンドルクランプボルトの上にくる位置ですね。
高さがあるので立ち乗りが更にしやすく、ハンドルとステップの距離を広く取ることで、
前後の重心移動が大きく出来ます。
そのためフロントアップが非常にしやすく、かつ棹立ちになった際の姿勢も安定します。
こんなイメージね↓
ただし、その高さ故に座ったときに妙にハンドルが高く感じますし、
前方に起こしてセットしたハンドルは曲がりにくいのがネック。
↓の画像のようなバンクのあるコーナーをズバっと曲がる、なんて乗り方は難しいですね。
ざっくり言うと速く走るには不向きです。あくまで割り切った用途に向けたハンドルなので、
万人向けではないですよ。
トレッキング向けハンドルとしてはこの二種は結構いい感じですよ。
どの程度トライアル的な要素を重視するかで決めて頂くと良いのでは、と思います。
逆に、トレッキングでオススメ出来ないのは引きが極端に強いハンドルです。
ZETAで言えばENDUROと名前の付いているもの、レンサルで言えばジェフワードレプリカやリックジョンソンなどは
引きが強すぎて実戦的な「攻めるフォーム」が取れません。
自然と肘の下がるフォームになるので、長距離のツーリングには楽でオススメですけどね(^_^)
そんなわけで皆さんも自分の体格や用途にあったハンドルを見つけてセッティングしてみて下さい。
タイヤと同じか、それ以上に走りは変わりますよ~。