胸部プロテクターの正解は人それぞれ

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肋骨を2本骨折

先月のJNCCプラザ阪下大会でdfシャチョーは肋骨を2本骨折してしまいました。

ヘルメットカメラの映像だけではどのように肋骨をぶつけたのかわかりませんが、
実際に2本折れたことでdfシャチョーは眠れない夜を幾度となく過ごすことになりました。(寝返りうてないからね)

プロテクターを再確認

肋骨を守るためには胸部プロテクターが有効です。
勿論dfシャチョーもプロテクターを着用していなかったわけでは無く、
ちゃんと着けていました。それがコチラ↓

FOX レースフレーム ルースト
これはとても良いプロテクターで、人気も高いヒット商品です。
詳しいインプレはコチラを見てね→インプレ記事

何が良いって、圧倒的軽さと涼しさに加えて体に密着するフィット感の良さ。
保護パネルの分割が多いので、身体の曲面や動きに追従してくれるんですね。故にバタ付きもありません。

しかし、dfシャチョーの肋骨は守れませんでした。(T_T)
このレースフレームルーストというプロテクターが防御力よりも動きやすさや軽さに重点を置いているのは事実です。
実際、前走車の飛び石や軽微な転倒なら不足は無い性能を持っています。
ただ、大きな転倒時の衝撃からは守り切れなかった、
もしくはプロテクターで覆われていない部位に衝撃が掛かったと言うことでしょう。

もう肋骨は折りたくない

じゃあ、もっと肋骨をガッチリ守ってくれるプロテクターは無いのか?
dfシャチョーのリクエストに対するアンサーはコチラです。

FOX ラプター ベスト CEタイプ ブラック/ホワイト
インプレ記事はコチラ


これは強いですよ~。
見ての通り、脇腹の周囲を360°プロテクターで囲った構造になっています。
ハンドルがぶつかっても、飛び石が飛んできても、自分の肘打ちがヒットしても、肋骨へのダメージはかなり軽減されると思います。

因みに、統計を取っているわけではありませんが、経験上、肋骨を折るのは自分の肘打ちによるものが大半を占めるのかなと。
転倒時に地面に手をついて、曲がった肘で肋骨を折るという形ですね。エルボーガードが付いていると強化肘打ちをして威力倍増です。


背中にも厚手のクッションパッドが装着されているので、とても安心感があります。
邪魔とか暑いという場合は簡単に取り外し出来ます。

これで万事OKだわ

そんなわけで、dfシャチョーにNEWプロテクターを提案してこの話は終了・・・ではありません。
プロテクター選びはそこまで簡単なものではないのです。
ここからは以前書いたコラム記事を読んでいただきたいのですが、
結構長い記事なので要約してご説明しましょー。

軽さ・動きやすさを取るか絶対的な防御力を取るか

プロテクター全般に言えることですが、アクティブセーフティとパッシブセーフティと言う言葉があります。
なんだ急に横文字使って調子乗んなと言われそうですが落ち着いて聞いてください。
簡単に説明しますから。
僕もビジネス用語良くわかんなくてコソコソ検索しながら会議に参加してるんです。
本題に戻ります。

攻めるか受けるか

アクティブセーフティというのは、そもそも転ばないとか衝撃を受けないようにしようという考え方です。
プロテクターというのは装着することで。少なからず重さや動きにくさが生まれます。
こうしたネガを軽減するためにプロテクターを軽量にしたり動きやすくすることで、
疲労を軽減。操作ミスを予防し、ダメージを受ける機会そのものを減らそうということ。
ただ、いざダメージを受けた際の防御力は後者に譲ります。

逆に、パッシブセーフティというのは、転んだり衝撃を受けた際にしっかり守ろうねという考え方。
これはわかりやすいですよね。シンプルに防御力を高めようということです。
ただ、高い防御力と引き換えにプロテクターの重量や快適さでは前者に譲ります。
特に夏は熱中症を誘発する場合があるので悩ましいところですね。

結局答えは人それぞれ

そんなわけで、肋骨を折ったdfシャチョーはプロテクター選びにお悩み中ですが
これは人類の永遠のテーマなのでどの選択をするかはとても難しい悩みです。
僕は今軽量タイプのプロテクターを着用していますが、
いざ骨折したらきっと防御力高めのプロテクターが欲しくなるでしょう。

多分みんなそうだと思います。
海外ラリーなど、高速でダートをぶっ飛ばすような競技であれば迷わず防御力高めで臨みたいところですが、
国内のモトクロスやエンデューロではどちらも正解になりますね。


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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