新型YZ125をフルカスタム!【YZ125モクモクプロジェクト】第2回:シート張り替え編

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前回の記事に引き続き、バラしたパーツの実作業に取り掛かります。

シート張り替えをしましょう

今回作業するパーツはシートです。
シートの表皮をグリップ力の高いFACTORY EFFEXの
オールグリッパーシートカバーに張り替えるというメニューでございます。
グリップ力が増すことで、加速・減速に身体が遅れないようになるのはもちろん、
車体のカラーもガラっと変えてしまうので、車体のカラー統一のためにブラックにしたいと言う狙いもありますね。

君はこの男を覚えているか

作業者はダートフリークの職人部門こと、DF-CRAFTのナガサカです。
むかーし、店舗のスタッフもしていたことをご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
JNCCなどのエンデューロを中心に走っていた人で、Aクラスまで昇格して結構速いライダーなのです。
普段の業務は今回のようにシートを張り替えしたり、
スポーク張りの作業をしたりと、ホイール関係に強い職人です。

作業開始



まずは、ノーマルの表皮を剥がす作業から。
マイナスドライバーで針を浮かせ、ペンチで掴み取るという流れで針を抜いていきます。
特に難しいことはなく、10分程で全ての針が取れました。


YZ125はシート後部の中心でサブフレームに固定する構造のため、
こんなところにステーが付いています。ここも外さないと表皮が外せないので一旦取り外しましょう。

剥がし完了

そんなわけで剝がしの作業は完了です。
今回は新車なので問題ありませんが、走っている車両だとこの時点で
シートの浸水に気づくこともしばしば。
そんなときは天気の良い日に干して乾燥させましょう。
水を吸っているとシートフォームも結構重くなってたりします・・・


この綺麗なフォームを維持したいですね。

表皮を貼る前に一手間掛ける

それでは新しい表皮を・・・と言いたいところですが、
先に防水加工をしておきましょう。
防水加工と言っても間にビニールを被せるだけなので大した手間ではありません。


いっちょ前に防水シートなんて表現しますが、ご家庭のゴミ袋でOKです。
袋の左右と底面を切って広げれば大抵のシートは包むことが出来ますよ。

この作業によってシート表皮の縫い目から水が入っても、
フォームにまで水が染みるのを防ぐことが出来ます。

いよいよシートを張りましょう

まずは前後の位置決めから

それではシート張りの作業に入りましょう。
新しいシート表皮を被せて、まずは前後の位置決めのために先端と後端にタッカーで針を打ちます。
先にこの位置決めをしておかないと、張っているうちに左右がズレたり歪んでしまうのでご注意。

次は左右にテンションを

次は左右の角を決めます。
場所の目安は、シートが曲がっている角と言えばわかるでしょうか。
この部分に強めテンションを掛けることで、シワが寄りにくい形で張ることが出来ます。

この時点でこんな感じです↓

細かいシワを取っていこう

ココから本格的に針を打っていきます。


前方にシワは残りやすいので、前側から皮を裏側に手繰り寄せながら
張りをバシバシ打ち込みます。そうすると・・・


こんな感じに、結構シワが減ったのがわかりますね。
あとは後部もシワを取りながら、時折微調整をしつつ打っていけばこの通り↓


綺麗にシワが無くなりました。
ただ、裏面にははみ出た防水シートや余った表皮の余白部分が目立っているので、
ハサミでこの部分をカットします。

なるべく切れ味の良いハサミを使うとスーッと滑るように切れますよ。

ちょっと特殊な取り付け穴



序盤でも触れたように、シート後部に固定用の穴が開いているので、
表皮の張り替え時もこんな感じに穴が開いています。
ま、難しいことは無いので普通にこの部分にも針を打つだけでOKです。

剥がし作業の際に取り外した固定用ステーやキャップを付け直せば

完成です

シート張り替え完了!と言うわけで出来上がりました。
ここまでの作業時間は一時間ほどです。しっかり針の打ち込めるタッカーさえあれば
それほど難しい作業では無いので、是非挑戦してみて下さい。
多少はやり直しが効くのがシート張り替えなので、挑戦するには良い教材だと思いますよ。

とは言え、ご自身での作業が不安とか、面倒と言う方はダープラでの作業も承っております。
シートの張り替え工賃は税込み8,800円。剥がし工賃は2,200円でございます。
剥がし作業だけ済ませてからお持ち込み頂いても(送って頂いても)もちろん大歓迎です!

それではまた次回をお楽しみに~


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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