先日お客様からこんなご質問を頂きました。
「ライダーにサポートしてるパーツって一般に販売しているものと同じなの?特別仕様とかは?」
確かに、HRCのCRFと一般に販売されているCRFは全くの別物です。
ワークスマシンってそういうものですよね。
では、パーツにも同様のことが言えるのか?というと、ZETAやDRC製品に関しては基本的にありません。
普通に量産品をサポートライダーにも使って頂いています。
ただ、ごく一部例外もあります。それがこちら↓
ZETA PIVOTパーチN982でございます。
これは結構前の話ですが、成田亮選手がヤマハ時代に彼のYZ450Fのために制作された製品。
故に、通常ラインナップのPIVOTパーチとは別物になっています。
具体的な違いと見ていくと・・・
アジャスター部は通常モデル(赤い方)よりやや大ぶりの設計で、かつギザギザのモールドを掘って指が引っ掛けやすいようになっています。
レバーはエッジの無いデザインですが鍛造ではなく削り出し。強度的には量産品と変わりありません。
成田選手の好みに合わせてレバー角度はかなりきつめになっています。
画像は角度調整のアジャストボルトを引っ込めた状態ですが、それでも結構きつめなのがわかります??
成田選手ってレバーセッティングが独特でして、レバー位置は遠めに・パーチ本体はハンドル内側に寄せています。
少しでもクラッチ操作を軽くしたいからだそうで、確かに有効だと思います。
独特のセッティング故に万人向けでは無いのですが、手の大きな方には結構調子良いのではないかな?と思います。
今回、YZ125リビルド企画のオーナーの車両にもこのPIVOTパーチN982を装着してみました。
オーナーは身長183cm、手もビッグサイズなので相性バッチリ。
同色のブレーキレバーも合わせて装着しました。
これは色以外は通常品と変わりありません。
そんなわけでこのPIVOTパーチN982、現在は一般販売もしています。
カタログなどに掲載されていないので知らない方がほとんどだと思うのですが(^^;)
触ってみるとかなーりお金の掛かった作りです。一度手にとってご覧下さいませ~