トレール乗ろうぜ

ID: 21114


寺尾です。いきなり自分語りですが、
僕が初めてオフロードバイクを買ったのは大学生の頃で2004年式のXR250でした。

当時このバイクはオフロードバイクの代名詞的な車両で、メンテンナンスの本や企画にも
頻繁に出ていましたし、パーツも実に豊富でした。
この頃はエンデューロもレーサー(エンデューロマシンやモトクロッサーベースの車両)
は今ほど多くなく、XRはもちろん、KLXやRMXなど多くのトレールバイクが参加しており、
KTMやWR250Fは少々リッチな扱いだったと思います。ハスクもまだ珍しかったかなぁ。

それ故に我々一般市民はトレールで足掻くわけです。少しでも速く!軽く!と。
公道仕様のXR250はMD30と呼ばれる型式で、兄弟車に競技用のXR250R・形式名ME08というバイクがあります。
ME08はMD30に比べ鉄製のパーツがアルミ製に置き換わっていたり、
ハイレスポンスのキャブレターなど実戦向きのパーツが使われていて、
それらのパーツの大半はMD30に流用可能ということもあって多くのライダーがこぞってME08に近づけるべくカスタムしていました。

勿論僕も真似してやっていました。ぶっちゃけ激変!って程の変化は無いのですがバイト代でME08のパーツを買って僅かな違いを感じて喜ぶ、ということをしていました。
それはそれは楽しかったのです。
その後縁があってME08を所有する機会に恵まれ、更にエスカレートしてXR400Rを所有し、XR600Rを所有し・・・いつかはXR650Rにも乗りたいなぁと思う次第です。
XR○○Rは形式上競技用に分類されますが、実態はトレールバイクです。
こんなこというと怒られそうですが、モトクロッサーとは違うユルさのあるバイクなんです。


話を戻して、トレールバイクなら基本的に伸びしろ(軽量化やパワーアップの余地)があります。
鉄製パーツをアルミ製に置き換えるというのは定番、
マフラーを変えたりハンドルを変えたりキャブレターを変えたりとロマンに溢れています。
インジェクションの時代になってもサブコンで随分変わりますしね。

モトクロッサーやエンデューロレーサーはREADY TO RACE=実戦的な作りなので
元々シェイプされているので容易に数kg軽くなったり、もの凄いパワーアップは中々しませんが
トレールバイクは弄っても楽しい、乗っても楽しいで二度美味しいのです。

大多数のライダーが大人になってから免許を取ってオフロードバイクに乗り始めると思いますが、
トレールバイクって本当に楽しいですよ。貴方が乗っているそのCRF250Lも、KLX230も、SEROW250も遊びの可能性は無限大です。
綺麗に乗るのもOKですが、オフロードに突っ込んでドロドロになって遊んでみませんか!弄り倒してみませんか!
トレールバイクって学生さんや社会人にとってはオフロードバイクの原点だと思います。
上手くなるならレーサーに乗るのが近道とは良く言いますが、敢えてトレールバイクに拘るのもまた一興です。

たまに意味不明に速いトレールバイクでコースを攻めている方を見ると何故か嬉しくなっちゃいますね。
86でGT-Rをぶっちぎる的なロマンに通ずるものがあるのかと思います。好きです。

因みに、XR250はそろそろ部品供給が怪しいので今から買うにはちょっとハードル高いかもです・・・


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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