パウダーコートでおなじみの松原真也、
いやハードエンデューロでおなじみジャイアンと言ったほうがわかりやすいでしょうか。
この男が企画・立案したハンドルバーが形になりました。
「ZETA sx-3ハンドルバーSUPER LOW」という製品です。
通称ジャイアンバーです。アイスみたいな名前だね・・・
このハンドルバーの特徴は尋常ではない低さにあります。
先日MX-111という低めのハンドルが登場しましたが、こちらのハンドルの高さは83mm。ジャイアンバーはそれを大幅に下回る65mm。
一般的なベンドのハンドルと比べると一目瞭然です。
なぜこんな低いハンドルをジャイは欲しがったのか?と言うと、
ヒルクライム・ステアケース対策のためです。
(一般にハードエンデューロと言うと高さのあるハンドルを起こし気味に
セットするケースが多いです。トライアルバイクのセッティングと同じで、
ステップとハンドルの距離を長く取り、ボディアクションを取りやすくするためだったり、立ち乗りがしやすいように。)
一方でステアケースのようにバイクが棹立ちになる場合、体にグッとハンドルを引き寄せる動作をします。
クリアの登頂の瞬間、上体はフロントゼッケンに被せるような姿勢になっています。
この様な状況に限っては、ハンドルの高さは低い方が体と車体の距離は短く取れますよね。
そんな意図で、ヒルクライムやステアケース対策にこんなベンドのハンドルが企画されました。
でもね、それだけの理由で商品化は難しいです。
ハードエンデューロ・登り専用ハンドルなんて売れるわけがありません(^^;)
このハンドル、モトクロッサーでもトレールバイクでも有用なんですよ。
例えば、フルサイズモトクロッサーに乗り換えたばかりの身長のまだ低いジュニアライダー。
当然座高も低いでしょうから、純正のハンドル高も体格に対して高めなので、その対策に。
シートをあんこ抜きしているライダーにも良いですよ。シートを削った分ハンドルも高くなったように感じますから、
同様の理由でオススメ出来ます。
そんなわけでちょっと変わったハンドルバーのご紹介でした。
常識に捕らわれず、色んな方向でセッティングしてみると新しい発見があるかも知れませんよ~