怪我は自分持ちではないというお話

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先日公開したえみちゃんのニーブレースに関する記事がエラい反響を頂いておりまして、
流石自身の経験を元にした言葉は重みが違うな、と実感しております。

その流れでお話したいことなのですが、よく怪我と弁当は自分持ちという言葉がありますよね。
モトクロスにエンデューロ、林道ツーリングでも、基本的に怪我は自己責任とされています。
故に、プロテクターなどの装具も自分の判断で選ぶ・・・その通りです。


自己責任と言うと、自分の中で完結するように感じますが、自分の責任だけでは済みません。
仮にブーツを履かずに足を骨折したとしましょう。骨折した時点で動けないので
担架で運ぶなどの救護、応急処置、救急車の要請、警察の事情聴取、バイクの回収、
トランポの保管もしくは回収、スポーツ安全保険の手続き・・・

パッと思いつくことでこれだけあります。
とっても沢山周囲の方に協力してもらう必要があるんです。
これらはコースの管理人さんにとっては仕事、業務かもしれません。
でも、防げるものなら防ぎたいですよね。望んで怪我する人も・怪我して欲しい人もいないはずです。

つまり、怪我は自分持ちではないと言うことです。
自己責任という言葉で片付くものではなく、必ず他人を巻き込みます。
安全にベストを尽くした結果の怪我なら止むを得ませんが、
安全を軽視した結果で怪我するというのは避けなければいけません。
治る怪我ならばまだしも、高度障害や死亡事故が起これば多くの人が悲しみますし、
コース存続やご遺族との訴訟問題になる可能性もあります。

なので、自分と周囲。両方のためにも最低限のプロテクターは身につけましょう。
最低限と言うのはバイク用のヘルメットとブーツです。
自転車用ヘルメットやワークブーツじゃダメですよ。これはオフロードを遊ぶ上でのマナーです。

エラそうに長々と書いてしまいましたが、レースやSNSで「これはちょっとやめて欲しいな」
と思ってしまうシーンを見かけることが多々あります。
自社コースを所有しているので特にそう思うのです。
当然ですが、お客さんに怪我して欲しくないでしょ。これはどこのコース様も同じだと思います。

営利的な話ではなく、怪我にはどうか気を付けて遊んで頂きたいと思います。


寺尾 拓郎

この記事を書いた人

店長

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